年頭のあいさつ

   私にも知らないことはまだまだ一杯ある。遅霜、風の計算、ダイコンサルハム…ダイコンも小松菜もできない淋しい年が一度くらいあったっていい。モスピランの千倍液では歯が立たないのもよくわかったし、次はダイアジンとかいう粒剤の方を播き溝に施してみようと思う。それでも駄目なら移植という手もある。同じアブラナ科でもブロッコリーや白菜が助かったのは幼少期を自宅のベランダで過ごせたからであろう。ダイコンは移植できないと思われているが、不確かな経験則や教科書がそんなに信用できるなら、鹿児島の安納芋は大阪ではできない(種苗店の主人談)ことになる。ツイッギーの手足のように細くて貧弱なのがインゲンマメで、私の作る極太インゲンは病気だということになる。病気といえばコレステロールのもつ役割、基準値に異議を唱える医師もいて、その医師の考えが正しければ私は健康人だそうだ。242mg/dl が健康かどうかはさておき、とりあえずは病気を理由にトマト栽培から逃げ出すことはできなくなった。来春は桃太郎に戻って、いま一度質にこだわってみたい。例えばマルチのシートは畝に〝被せる〟というよりは通路に〝敷いた〟方が水捌けも改善され、病気、われ、の減少につながるのではないか、等々。試してみたい事は多々ある。安納芋が今年最後の記事の表紙を飾ったが、一番の収穫はk 卸市場との出会いかも知れない。そのk で里芋にキロ¥300 の値がついた。平均的な評価が、私には嬉しかった。平凡と、控えめと、2016年のたたかいすべてに乾杯しょう。メリークリスマス!