トマトは人生最後の檜舞台

     私は新米の百姓です。百姓デビューは遅れましたが、体力は二十代だと思っています。しかし体力はあるがカネはありません。アッテモツカワナイ。つかわないのは私の唯一のとくい技です。このとくい技を恐れてか私には人が寄りつきません。逆に自然は喜々としてこの始末屋の無防備な城を攻めたてます。今年に入ってからも3.26 には遅霜に遭い、自転車で少しずつ運んでいたトマト苗を一夜にして枯らしてくれました。次は4月中旬の風です。マルチのシートが強風で50メートルに亘って剥がれ、定植したばかりのトマトの芯をことごとく折ってくれたのです。さすがの私もどこから手を付けていいかわからず、とりあえず近くの公園のトイレに駆け込んでいました。よく考えると最近はこういう時に下痢をします。次の下痢はいつになるのでしょう。昨年は一カ月に及んだ渇水の時でしょうか。その渇水が良かったともいえるトマトの味、極太インゲン、11-4 まで保存がきいて品質も低下しない里芋。それぞれに魅力ある商品ですが、市場に出荷しているトマトはともかく他の商品の販路はまだこれからです。そのトマトにしても有機栽培の宿命といいますか、不良果を多く出しました。味が良いのに市場に出荷できない、この不条理にして不憫なトマトたちを訳ありとして売ることはできないか。宅配してもいい。安価でいい。生ゴミにだけはしたくない。ということで一年がかりでチラシの内容を考え、HP、facebook等にまでトマトへの思いを発信してきました。このサイトでもやること言うことは一緒です。トマトは私の人生最後の檜舞台になります。興味を持ってtel して下さった方に損はさせません。問い合わせの電話はここ→ 090-5130-7300、もしくは自宅 050-34187993。発信者番号が分かればこちらから掛け直すこともできます。   
                トマト栽培 美しい詐欺師 西山信夫